グラシン紙ブックカバー入門/書籍サイズ一覧と作り方
本の表紙をやさしく守りながら、本来のデザインをそのまま楽しめる――そんな理想的なカバー素材が「グラシン紙」です。透け感のあるさらりとした質感は、本に軽やかな装いをまとわせながら本を守り、それらを収納した本棚にも清潔感と統一感が生まれます。本記事では、実際の写真を使いながら、グラシン紙でのブックカバーの作り方をわかりやすく紹介します。また、当社で取り扱う2サイズのグラシン紙が、それぞれどの書籍サイズに対応しているかも一覧でまとめました。読み終えたころには、「この本も包んでみようかな」と、ちょっとワクワクしているはずです。
グラシン紙がブックカバーに合う理由

“見せながら守る”――グラシン紙ならではの上品な透け感が本を包みます。
1)本をきれいに守る
グラシン紙は水や油をはじくので、手のあぶらやよごれがつきにくく、本を長くきれいに保てます。また、やぶれにくいため、日焼けや摩擦からも守ります。
2)表紙のデザインが見える
半透明のため、カバーをしても表紙の絵柄やタイトルを確認できます。光をやわらかく通し、完全に隠しすぎない独特の性質があります。
3)軽くてかさばらない、持ちやすい
とても薄く軽いので、本にかぶせても重くならず、ページもめくりやすい素材です。本をよく持ち歩く方にぴったりです。
4)見た目がおしゃれで上品
透け感とさらさらの手ざわりにより、**高級感(こうきゅうかん)**が出ます。特別な本を包むのにも最適です。
5)デコレーションしやすい
シールやマスキングテープを貼ったり、文字を書いたりしても楽しめます。半透明の上に文字がふんわりと重なるように見え、美しく仕上がります。自分だけのオリジナルカバーを作れます。
書籍サイズごとのグラシン紙の選び方
当社のグラシン紙は、以下の2種類のサイズがあります。(クリックすると商品ページにリンクします。)
グラシン紙サイズ × 書籍サイズ 対応表

| グラシン寸法 | 判型 | 本の寸法 | 本の種類 |
|---|---|---|---|
| 38 × 25 cm | 新書判 | 103 × 182 mm | 新書本・漫画の単行本など |
| 38 × 25 cm | A6判 | 105 × 148 mm | 文庫本 |
| 38 × 25 cm | B6判 | 128 × 182 mm | 単行本など |
| 50 × 38 cm | 四六判 | 127 × 188 mm | 単行本など |
| 50 × 38 cm | A5判 | 148 × 210 mm | 学術書・文芸雑誌・総合雑誌・教科書など |
| 50 × 38 cm | B5判 | 182 × 257 mm | 週刊誌・一般雑誌など |
| 50 × 38 cm | A4判 | 210 × 297 mm | 写真集・美術全集など |
実際にグラシン紙でブックカバーを作ってみた
(1) 本を中央に置き、天地(上下)幅で折り目を付ける

- グラシン紙を広げ、中央に本を置く。
- 上下の余白を折り返し、折り目をつける。
(2) ブックカバーの左右幅で折り目を付ける

本の幅に合わせて左右に折り目を付ける。背表紙部分に少し余裕を持たせると仕上がりがきれいです。
(3) ブックカバーにくるむ

- まず上下(天地)を折り込む。
- 次に左右を折り込む。
- 本の厚みに合わせて微調整する。
(4) 書籍本体にくるんで完成

グラシン紙がふわりとなじんで完成。嬉しい瞬間です。
(番外編)ブックカバーがない書籍にもくるめます
市販のブックカバー用折り目がない書籍でも、グラシン紙に切り込みを入れることで装着可能。背部分に沿って左右に切り込みを入れると、どんな本にもフィット。

背表紙部分は、斜めに切り込みを入れるとくるみやすくなります。
まとめ
グラシン紙は、本を守るだけでなく“身だしなみ”まで整えてくれる存在です。透明感のある装いでお気に入りの一冊が少し凛として見えたり、持ち歩くたびにさらりと心地いい触感を楽しめたり――まるで本に軽い魔法をかけるような素材です。
当社の2サイズがあれば、文庫から雑誌、写真集まで幅広くカバーできます。素材の魅力を知った今こそ、手近な一冊で気軽に試してみませんか? きっと“包む楽しさ”が湧いてきます。