水に強いLIMEXを使ってみた/特徴と5つの活用アイディア
紙のように印刷できるのに、水に強い。
そんな特徴を持つ素材が「LIMEX(ライメックス)」です。
「水に強い」と聞いても、実際どのくらい使えるのでしょうか。
そこで今回は、LIMEXに実際に印刷し、切ったり、書いたり、水に濡らしたりしながら、いろいろな使い方を試してみました。
ポスターやメニュー表、お風呂の学習シート、園芸カード、イベント用リストバンドなど、耐水性を活かした5つの用途をご紹介します。
最後には、水に浸した状態でボールペンを使って文字を書く実験もしてみました。
LIMEX(ライメックス)ってどんな素材?
LIMEXは、炭酸カルシウム(石灰石)などの無機物を50%以上含む素材です。
PAPER Entranceで販売している「LIMEX Sheet TS 白色ソフト」は、A4サイズ・0.20mm厚。画用紙程度の厚みがあり、レーザープリンターで印刷できます。
見た目は白い印刷用紙のようですが、大きく違うのが水への強さです。
普通の紙は水を吸うとふやけたり破れたりしますが、LIMEXは水に濡れても形状を保ちやすく、耐久性にも優れています。
裁断した端から水が染み込みにくいのも特徴です。
今回いろいろ試してみて感じたのは、耐水性に加えて「印刷できる」「書ける」「切れる」ことが、LIMEXの使いやすさにつながっているということでした。
ここからは、実際につくったものをご紹介します。
LIMEXの耐水性を活かした5つの使い方
1.ポスター・POP・メニュー表

まず試したのが、ポスターやPOP、メニュー表です。
レーザープリンターで写真や文字を印刷してみると、普通の印刷用紙に近い感覚できれいに仕上がりました。
0.20mm厚でほどよいコシがあり、飲食店のメニューや案内表示、屋外POPなどにも使いやすそうです。
普通紙ではラミネート加工を考えるような場面でも、LIMEXなら素材そのものに耐水性があります。
印刷して、そのまま水濡れが気になる場所で使える。
これはLIMEXの大きな特徴です。
2.災害時の緊急掲示物

次につくったのは、避難所や救護所などを想定した緊急掲示物です。
災害時には、避難場所や受付、救護所など、そのときの状況に合わせた表示が必要になることがあります。
LIMEXなら、必要な内容をレーザープリンターで印刷し、そのまま耐水性のある掲示物として使えます。
今回つくった掲示物にも実際に水をかけてみましたが、紙のようにふやける様子はありませんでした。
「必要になった情報を、その場で印刷して水に強い掲示物にできる」ことは、防災用途でも便利そうです。
ボールペンや油性ペンで、時間や場所などをあとから書き足すこともできます。
3.お風呂で使う学習シート

水に強いなら、お風呂でも使えるのでは?
ということで、アルファベットの学習シートもつくってみました。
今回はアルファベットを印刷しましたが、ひらがなや九九、漢字、地図など、内容は自由に変えられます。
市販品とは違い、子どもの年齢や今勉強している内容に合わせて、自分でつくれるのが面白いところです。
学習用だけでなく、キッチンや洗面所など、水がかかりやすい場所の掲示物にも応用できます。
4.園芸カード・植物ラベル

屋外で使う園芸カードもつくってみました。
植物の名前や品種、種をまいた日などを書いたカードは、雨や水やりでどうしても濡れてしまいます。
今回はLIMEXを細長く切り、先端を尖らせて土に差し込める形に加工しました。
表面には油性ペンで植物名や日付を書いています。
ハサミやカッターで自由な形に加工できるので、A4シートから必要な形を自分でつくれるのも便利です。
5.イベント用リストバンド

耐水性と耐久性を活かして、イベント用のリストバンドもつくってみました。
イベント名や参加番号、QRコードなどを印刷して細長くカットすれば、オリジナルのリストバンドになります。
汗や雨で濡れる可能性がある音楽イベントやスポーツ大会などにも向いています。
特に、小規模なイベントや地域行事などで、必要な分だけ自分たちでつくりたい場合には使いやすそうです。
水に強いのに、ボールペンでも書ける
LIMEXのもうひとつの特徴が、筆記できることです。

LIMEXは、油性ペンだけでなく、ボールペンや鉛筆でも筆記できます。
そのため、
- 水回りで使うメモ
- 屋外のチェックシート
- 工場や作業現場の記録表
- アウトドア用の記録用紙
など、濡れる可能性がある場所で書き込みたい用途にも向いています。
水に濡れた状態でも書ける?
そこで、もう少し極端な条件でも試してみました。

LIMEXを水に浸したまま、油性ボールペンで文字を書いてみます。
すると、水の中でも文字を書くことができました。
さらに、水から取り出して書いた部分を手で擦ってみても、文字に大きな変化はありませんでした。
もちろん筆記具や条件によって結果は異なりますが、実際に試してみると、LIMEXの耐水性をかなり実感できます。
単に「水に強い印刷物」ではなく、濡れる環境でも情報を書き込める素材として考えると、さらに用途が広がりそうです。
レーザープリンターで印刷できます
今回つくったものは、基本的に
データをつくる → レーザープリンターで印刷する → 必要な形に切る
という流れで制作しました。
特別な設備がなくても、普通紙に近い感覚で扱えるのが便利なところです。
PAPER Entranceで販売しているLIMEXは両面レーザープリントに対応しています。
ただし、インクジェットプリンターには対応していません。
また、プリンターによって対応できる用紙の厚さが異なるため、事前に機器の仕様をご確認ください。
LIMEXと紙ベースの耐水紙、どう使い分ける?
水に強い印刷用紙には、LIMEX以外にも紙をベースにした耐水紙があります。
| LIMEX | 紙ベースの耐水紙 | |
| 素材 | 石灰石を主原料とするシート | 紙をベースに耐水性を付加 |
| 水への強さ | ◎ | ○ ※製品による |
| 裁断面からの吸水 | しにくい | 製品によっては吸水する |
| 質感 | なめらかでマット | 紙らしさがある |
| おすすめ | 水回り・屋外など | 紙らしい質感を残したい用途 |
どちらが優れているというより、用途によって使い分けるのがおすすめです。
紙らしい風合いを重視するなら紙ベースの耐水紙。
一方、水回りや屋外など、より耐水性を活かしたい場面ではLIMEXが選択肢になります。
まとめ|「水に濡れるから紙では難しい」を、LIMEXで
今回、LIMEXに実際に印刷し、切ったり、書いたり、水に濡らしたりしながら、さまざまな使い方を試してみました。
ポスターやメニュー表、災害時の掲示物、お風呂の学習シート、園芸カード、イベント用リストバンド。
用途はそれぞれ違いますが、共通しているのは、「普通の紙では水濡れが心配なもの」です。
LIMEXは、レーザープリンターで印刷でき、ハサミで切れて、ボールペンでも書ける。
それでいて、水に強い。
紙には紙の良さがありますが、「水に濡れるから紙では難しいかな」と思う場面では、LIMEXが新しい選択肢になります。
用途に合わせて、紙と使い分けてみてはいかがでしょうか。