家庭用プリンタで印刷できる紙厚について

家庭用プリンタで印刷する際、使用できる紙の厚さには限界があります。紙が厚すぎると、給紙がうまくいかずに詰まってしまったり、印刷がかすれたりすることがあります。この記事では、一般的な家庭用プリンタで対応できる紙厚について説明します。

家庭用プリンタで対応できる紙厚の目安

家庭用プリンタで印刷できる紙厚は、メーカーや機種によって異なりますが、一般的には以下のような目安があります。

紙の種類 厚さ(mm) 厚さ(g/㎡)
コピー用紙 0.08~0.1 64~90
写真用紙(薄手) 0.2 100~150
写真用紙(厚手) 0.3~0.4 200~300
はがき 0.22~0.25 180~220
名刺用紙 0.25~0.3 200~250

プリンタの仕様により、最大で0.3mm程度まで対応できるものが多いですが、それ以上の厚みになると給紙が難しくなります。

紙厚が合わないとどうなるのか

プリンタの対応範囲を超えた厚みの紙を使うと、以下のような問題が起こることがあります。

●給紙不良
厚すぎる紙はプリンタがうまく引き込めず、給紙エラーが発生することがあります。

●印刷ムラやかすれ
紙の表面がプリンタに合っていない場合、インクが定着しづらく、かすれやムラが発生することがあります。

●紙詰まり
厚すぎる紙はプリンタ内部で曲がりにくいため、紙詰まりが起こることがあります。

特に写真用紙や名刺用紙などを使用する際は、プリンタの仕様を確認し、推奨されている厚みの範囲内で使用することが重要です。

厚手の紙に印刷する方法

もし、家庭用プリンタで厚手の紙に印刷したい場合、以下の方法を試すとよいでしょう。

●手差し給紙を使う
一部のプリンタには、手差し給紙トレイがあり、厚手の紙を1枚ずつ給紙することでスムーズに印刷できます。

●プリンタの設定を変更する
印刷設定で「厚紙」や「写真用紙」モードを選択すると、紙送りの速度が調整され、インクの定着が良くなることがあります。

●紙の種類に合ったインクを使う
普通紙用のインクよりも、顔料インクの方が厚紙にも定着しやすい場合があります。

まとめ

家庭用プリンタで印刷できる紙厚には限界があります。一般的には0.3mm程度までが対応範囲ですが、プリンタの仕様によって異なるため、事前に確認することが大切です。厚手の紙に印刷する際は、手差し給紙や設定変更を活用することで、トラブルを防ぐことができます。用途に合わせた適切な紙を選び、スムーズな印刷を心がけましょう。

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